月の英語名とその語源

曜日につづき、今度は月の曜日の英語名とその語源や小ネタを簡単にまとめました。
中学生向けです。語源については諸説あるものもありますが、ここでは分かりやすさを重視しています。

英語の月名の由来

January ヂェァニュアリ 1月
ローマ神話で物事の始まりを司る神ヤヌス(ヂェイナス、Janus)から。

February  フェブラリ 2月
ローマ神話の死と浄めの神フェブルウス(Februus)から。

March マーチ 3月
ローマ神話の軍神マールス(Mars)から。
6月(June)のユーノー(Juno)の息子。
marchには行進という意味もあります。

April エイプロゥ 4月
ギリシャ神話の女神アフロディーテ(Aphrodite)。
ローマ神話ではヴィーナスと呼ばれる。

May メイ 5月
ローマ神話で豊穣の神マイア(Maia)。

June ヂューヌ 6月
ローマ神話の結婚の神ユーノー(Juno)。
3月(March)のマールス(Mars)の母、
土曜日(Saturday)のサートゥルヌスの娘。

July ヂュライ 7月
ローマの軍人ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー、Julius Caesar)
の生まれた月。部下に裏切られ暗殺された。

August オーガスt 8月
初代ローマ皇帝オクタヴィアヌス(アウグストゥス、Augustus)から。
7月のユリウス・カエサルの後継者。

September セプテンバー 9月
昔は西洋では一年は3月から始まっていました。
Septemberは3月から数えて七番目という意味。
7+2 = 9 で現在は9月の意味。
Septem と seven (7) は少し似てますね。
septet (七重奏)も同じ語源。

October オクトゥバー 10月
第八の月という意味。8+2=10で今は10月のこと。
octoは8。
octave(1オクターブはドレミファソラシドの8つの音)、
octopus(タコ、8本足)が仲間。

November ノゥヴェンバー 11月
第九の月という意味。今は9+2で11月のこと。
novemはラテン語の9です。英語のnineとも近いですね。
novena(9日間の祈り)という語もあります。

December ディセンバー 12月
第十の月という意味。今は10+2で12月。decemは10のこと。
同じ語源の言葉に decade(10年)、decagon (10角形) があります。

余談

・やはりみんな一番間違えるのは June(6月) と July(7月) です。
このふたつは由来は全然違うので、それを知っていれば覚えやすいかもしれません。

・個人的には July (7月) と August (8月) だけ神話由来でも数由来でもないので興味をひかれます。

ちなみに古英語だと8月は Weōdmōnaþ (weed month, 草の月)というらしいです。日本語でも8月は葉月なので、似ていて面白いです。ただし葉月は葉が落ちる月が由来だそうです。8月といっても旧暦だと少し時期はズレるのですね。

ところで葉が落ちるといえばアメリカ英語の秋(fall)を思い出します。これも落葉(fall of the leaf)が由来だそうです。

なお古英語での7月は Æfterra Liða (Liða の後半)であり、Liða は穏やかという意味だそうです。風が穏やかで航海しやすかったから、という説があります。

・月名については小学校や中学校のはじめなど、英語学習のかなり初期に学びます。ですが日本語の1月、2月などと違って数字が全面に出てきませんから、英語初心者には結構な負担を強いているのでは、と思うようになってきました。

例えれば、日本語学習の初心者に対して、睦月、如月、弥生、卯月などを全部覚えろ!といっているようなものではないかな、と。ただし、若い方が記憶力はいいのだから、丸暗記は若いうちに済ませる、という考え方にも一理ありますが。

ジュリアス・シーザー、Julius Caesar (wikipediaより)
ジュリアス・シーザー (Julius Caesar) (wikipediaより)

後半の記述は以下を参考にしました。

ǣrra līða